「浮き指」の人は100%ふくらはぎが太い
「浮き指」とは?
立ったり歩いたりする時に、足の指が浮いていて、しっかりと踏ん張っていない状態のことを「浮き指」と言います。
実際、女性の3人に1人、男性の2人に1人が浮き指になっていると言われています。
女性の3人に1人、男性の2人に1人が浮き指になっています。
「浮き指」は重心の不安定な二点歩行
正しい歩き方は、
- かかと
- 親指の付け根
- 足の指
この三点に力が加わる三点歩行ですが、浮き指の人は「足の指」が浮いた二点歩行になっています。
正常な歩き方は地面を離れる時に、足の指に力が入るのに対し、浮き指の人は指のつけ根から地面を離れます。
「浮き指」だとふくらはぎが太くなる理由
本来は体を支える力が足裏の3点に分散するところを、浮き指だと2点に集中してしまいます。
しかし、例えば、脚が二本では椅子はバランスが取れませんよね?物体を安定させるには、最低3点以上が必要になります。
足指を使わずに、無理やり二点歩行にすることで、足の裏の重心が不安定になってしまいます。
そして、その不安定さを補おうとした時に力が加わるのが、すねとふくらはぎの筋肉になります。
その結果、本来なら太くならなくても良い、ふくらはぎに余計な筋肉が付くことになるのです。
「浮き指」=ふくらはぎが太いことを体感しよう!
普通に立って足指を床につけた状態から指を浮かせると、
- すねの外側にある筋肉「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」
- ふくらはぎの筋肉「腓腹筋(ひふくきん)」
この2つに力が入るのが分かりますか?
分かりにくかった人は、座った状態で手をすねやふくらはぎに当てて、足指を浮かせてみて下さい。
すねとふくらはぎがピンと張るのが分かると思います。
「浮き指」になる原因6つ
原因1.足指を使わなくても歩ける「フラットな地面」
不安定な土の上や、砂浜を裸足で歩く時、足指に力を入れないとバランスを保てなくて転んでしまいますよね。
昔は不安定な地面が当たり前だったので、意識しなくても自然と足指に力を入れて歩いていました。ところが、現代のフラットな地面は、足指を使わなくても歩くことができます。
その結果、昔には見られなかった「浮き指」で歩く人が増えてきました。
原因2.ブカブカの靴を履いている
スリッパやサンダルなど「かかとのない靴」や「サイズの大きい靴」を履いていると、足の指先を持ち上げて、無意識に靴が脱げないようにロックしてしまいます。
これを続けていると「浮き指」になってしまいます。
- 常に正しいサイズの靴を履くこと
- 脱げやすい靴は避けること
この2つが大切です。
逆に小さすぎる靴を履くと、足指を靴の中で伸ばせずに、曲がってしまいますね。
これを繰り返すと、裸足で立っていても足指は曲がったままになります。
その足指が曲がったままの状態を「屈み指(かがみゆび)=別名:ハンマートゥ」といいます。
屈み指の場合も、足指を使って歩くことができないので、浮き指と同じように、ふくらはぎが太くなったり、体の不調が表れたりします。
原因3.ハイヒールを履いている
かかとの高い靴を日常的に履いていると、指を反った状態が癖になってしまいます。
その結果、裸足で立っていても足指が浮いている「浮き指」になってしまいます。
原因4.外反母趾・扁平足
一般的には「浮き指」よりも「外反母趾(がいはんぼし)」や「偏平足(へんぺいそく)」という言葉の方が聞きなじみがあるかもしれません。
外反母趾・扁平足の人は、浮き指もあわせ持っていることが多いです。
理由は、足裏に異常があると足指で踏ん張る力が弱くなるからです。
その結果、歩く時つまずかないように、無意識に足指を浮かせて歩く「浮き指」の癖がついてしまいます。
原因5.かかと重心
立った時の重心は、「かかと側」よりも「つま先側」に体重がかかるのが正解です。
しかし、半数以上の人が、立ったときの重心が「かかと側」になっています。
立った時の理想的な重心は、「前方60%、後方40%」や「前方80%、後方20%」など、諸説はありますが、どちらにしても「つま先側」重心が正解です。
本当の猫背の原因は生活習慣による「足指の変形」にあった!そのメカニズムと簡単な解消法!
立った時に「かかと重心」ということは、必然的に足指で踏ん張れないので「浮き指」になってしまいます。
原因6.運動不足
歩くだけでも立派な運動になりますが、歩く機会すらなくなると、必然的に足指・足裏の筋肉も衰え、子供なら発達しません。
最近の子どもは、以前よりも外で走り回って遊ぶ機会が減りました。また、学生時代にスポーツをしていた人も、大人になって車移動の生活が身に付くと、運動不足になります。
このように、現代は、幼い頃から日常的に運動する機会が減ってしまったことも、「浮き指」の人が増えている原因の一つです。
「浮き指」セルフチェック8選
チェック1.ふくらはぎが太い
上半身は細いのに下半身が太い人は要注意です。
チェック2.立った時に指が浮いている
見た目で判断できるほど、足指が浮いている人は要注意です。
チェック3.つま先が90度以上反る
足の親指を甲側に強く押したとき、健康な人は親指が45〜75度までしか反らないのに対して、浮き指の人は90度以上反ります。
チェック4.足の指を曲げた時に骨が浮き出ない
骨が浮き出ないと言うことは、
- 足指に力が入っていない
- 足がむくんでいる
この2パターンの原因が考えられます。
チェック5.足の指でグー、チョキ、パーが作れない
足指を自由自在に動かせないと言うことは、足指を使って歩けていない証拠です。
チェック6.紙が床と指の間を通過する
裸足の状態で立って、薄い紙一枚を指と床の間に通してみて下さい。紙が間を通れば「浮き指」になります。
「親指だけ通る」「小指だけ通る」と言うこともあるので一本一本チェックしましょう。
チェック7.足裏の指のつけ根に「タコ/角質が硬い/長時間歩くと痛い」
特に、親指・人差し指・小指のつけ根に出来ていたら要注意です。
チェック8.かかとが「ガサガサしている/角質が硬い」
普段から角質ケアをしていても直ぐにカサつく人、特に夏場もカサつく人は要注意です。
「浮き指」の解決方法|正しい歩き方を身につける
浮き指の人は100%間違った歩き方をしているので、正しい歩き方を身につけることが大切です。
しかし、重度の浮き指の場合は、歩き方を意識するだけでは改善しません。
「浮き指」の進行度合いによっては、改善するのに何ヶ月もかかります。
まずは正しい歩き方をしっかりと理解した上で、
- 浮き指を改善するトレーニング
- 正しい3点歩行に矯正してくれるグッズ
で改善していきましょう。
解決方法① 正しい歩き方を理解する
正しい歩き方は「かかとから着地して、親指側のつま先で蹴り出す」と言われることが多いです。
しかし、かかと着地は絶対にNGです。
かかと着地でズンズンと進む歩き方は、ふくらはぎを太くするだけではなく、膝に大きな負担がかかります。
歩くときにかかとが接地するのは正しいですが、かかとに重心をおいてしっかり着地する歩き方は間違いです。
また、かかと重心は足指で踏ん張れないため、「浮き指」になっている可能性が高いです。
(準備中:正しい歩き方)
解決方法② 浮き指を改善するトレーニング
(準備中:浮き指を改善するトレーニング)
解決方法③ 正しい3点歩行に矯正するグッズ
正しい3点歩行に矯正するグッズはこちらがおすすめです。
(準備中:正しい3点歩行に矯正するグッズ)
まとめ:今すぐ「浮き指」を改善しよう!
「浮き指」は100%ふくらはぎを太くします。
それだけではなく、「かかとがガサガサする」「魚の目ができる」など、美に気を使っているはずなのに「浮き指」になっているだけで男性から白い目で見られてしまいます。
更には、浮き指は「ひざや腰に負荷がかかる」など、健康面での負担も大きいです。
「浮き指」に当てはまったあなたは、今すぐ「浮き指」を改善しましょう。