このコーナーでは、読者から寄せられた質問や、ネット上で見つけたお悩みを元に、一つのお題について回答していきます。
目次
相談内容:ヒールを履くとふくらはぎが太くなるの?
(20歳、女性)
短大卒でアパレルの販売員をしている20歳の女です。
私がヒールを履くと、ふくらはぎの筋肉がボコっと盛り上がって、とても筋肉質に見えます。女装した男のような脚で本当につらいです。カッコ悪くて脚が出せません。
モデルさんは高いヒールを履いているのに、細くてスラっとしているのはどうしてでしょうか?
やっぱり、ヒールを履くのは撮影だけで、普段はモデルさんでもペタンコ靴で過ごしているのでしょうか?
また、ヒールを履くとふくらはぎが太くなると言うのは本当でしょうか?
ご回答お願いします。
今日の質問内容まとめ
- ヒールを履くと、ふくらはぎが太くなる?
- 足のことを考えると、ヒールは日常的に履くべきではない?
回答:正しい歩き方・足のケアをすれば、ヒールを履いてもふくらはぎは太くならない
ふくらはぎが太い原因は、この2パターンです。
- ふくらはぎに負荷のかかる歩き方をしていること
- 足の状態が崩れることで、立っている時にふくらはぎに負荷がかかること
まず、ふくらはぎが太くなる原因は、間違った歩き方をしていることです。
そして、足の状態が整っていないと、正しい歩き方ができません。
ここからは、間違った歩き方と、足の状態について説明していきます。
ヒールを履くとふくらはぎが太くなる原因
繰り返しになりますが、ヒールを履くとふくらはぎが太くなる原因は、
- 歩き方が悪いこと
- 足の状態が悪いこと
この2つです。
歩き方が悪いことは、この3つが該当します。
- 足指がうまく使えない
- 筋ポンプが働かない
- 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)使って歩いている
足の状態が悪いことは、この2つが該当します。
- 足裏アーチが崩れている
- 足トラブルがある
続いて、詳しい説明を見ていきましょう。
原因① 歩き方が悪い|足指・筋ポンプ・大腿四頭筋がポイント!
これはヒールのないフラットシューズを履いている人にも当てはまりますが、ふくらはぎが太くなる一番の原因は、歩き方が悪いことです。
ふくらはぎが太くなる歩き方は、この3パターンが挙げられます。
- 足指を使わない歩き方
- ふくらはぎの筋ポンプを使わない歩き方
- もも前の筋肉で脚を持ち上げる歩き方
パターン① 足指を使わない歩き方
足指を使わない間違った歩き方によって、ふくらはぎに負荷が加わってしまいます。
その結果、本来であれば太くならなくて良いはずのふくらはぎが、太くなってしまうのです。
また、ハイヒールを日常的に履いていると、指を沿った状態が癖になってしまいます。
その結果、裸足で立っていても足指が浮いている「浮き指」になってしまいます。
他にも、外反母趾や屈み指などの足トラブルがあると、足指を使って歩くことができなくなり、ふくらはぎが太くなってしまいます。
パターン② ふくらはぎの筋ポンプを使わない歩き方
足首を曲げると、ふくらはぎの筋肉は伸び、反対に足首を伸ばすと、ふくらはぎの筋肉は縮まりますね。
この足首を「伸ばす〜曲げる」と言う動作を繰り返して、ふくらはぎの筋肉を伸縮することで、心臓から流れてきた血液を心臓に送り返します。
このことを「筋ポンプ作用」と言います。
つまり、この「伸ばす〜曲げる」と言う動作を行わない歩き方をすると、ふくらはぎの筋ポンプが働かなくなり、ふくらはぎの血流が悪くなってしまいます。
その結果、ふくらはぎがむくんでしまいます。
具体的には、足首を90度に曲げたまま歩くと、ふくらはぎの筋肉が伸びたままの状態になってしまい、血液が心臓に送り返されずに停滞してしまいます。
逆に、ハイヒールを履き続けると、足首が伸びっぱなし=ふくらはぎの筋肉が短縮しっぱなしになるので、血液が心臓に送り返されず、ふくらはぎの血流が悪くなってしまいます。
その結果、どちらもふくらはぎの血流が悪くなり、むくみの原因になってしまいます。
パターン③ もも前の筋肉で脚を持ち上げる歩き方
もも前である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を持ち上げる歩き方は、太ももを太くします。
反対に、お尻から持ち上げる感じで、ハムストリング(もも裏)を使った歩き方をすると太ももがキュッと引き締まります。
また、太ももが太い人は、相対的にその下に位置するふくらはぎも太くなってしまいます。
原因② 足の状態が悪い|足トラブルや足裏アーチの崩れが原因!
間違った歩き方になるのは、そもそも足の状態が整っていないことが原因です。
具体的には、
- 浮き指・外反母趾・屈み指などの足トラブルがある
- 足裏アーチが崩れている
この2つです。
パターン① 足トラブル|浮き指・外反母趾・屈み指・寝指
浮き指や外反母趾、屈み指、寝指などの足トラブルは、物理的に足指を使えない歩き方です。
このような足トラブルがあると、歩く時に足指に力が入りません。
足指を使えないと、前に話した通り正しい歩き方ができずに、ふくらはぎが太くなってしまいます。
パターン② 足裏アーチが崩れている
足の状態が悪い2つ目の理由は、足裏アーチが崩れていることです。
足裏アーチの役割は、立った時に身体を支える「親指のつけ根・小指のつけ根・かかと」の3点に加わる衝撃を吸収するクッションです。
足裏アーチのクッションが無いと、親指や小指のつけ根、かかとへの衝撃がダイレクトに伝わってしまいます。
また、足裏アーチの崩れによって、
- 外反母趾
- 扁平足(へんぺいそく)
- 浮き指
- 開張足
- 屈み指
- 寝指
など、様々な足トラブルが起こります。
このような足トラブルは、先ほど話したように足指を使えない歩き方の原因となります。
解決方法:ヒールを履いてもふくらはぎが太くならない方法
足の状態を整えれば、毎日ヒールを履いてもふくらはぎが太くなりません。
方法① 足の状態を整える|足のケア・足裏アーチを鍛える
足の状態が整っていない人は、正しい歩き方ができません。
普段から足のケアに気を使っていない人は、高確率で足に老廃物が溜まっています。
足に老廃物が溜まることによって、ふくらはぎにも血液や老廃物が流れにくくなります。
これが、むくみ発生の原因となるのです。
まずは、
- ふわふわで柔らかい足に整える
- 足裏アーチを作る
このように足の状態を整えて、正しい歩き方が出来るように改善していきましょう。
(準備中:【実践編】足のケア・足裏アーチを鍛える方法)
方法② 正しい歩き方を身につける
正しい歩き方をするには、足のケア・足裏アーチを鍛えることが必要不可欠です。
方法①で足の状態を整えながら、正しい歩き方も同時進行で身につけましょう。
正しい歩き方は、こちらの記事で紹介しています。
まとめ:ハイヒールを美しく履きこなそう!
- ハイヒールを1日中履き続けるのは無謀
- ハイヒールを履いて外出する時は、フラットシューズも持参
今までのあなたは、これが常識だと思い込んでいませんでしたか?
ところが、足が整った状態でハイヒールを履くと、
- 1日中ハイヒールを履き続けても足が痛くならない
- 正しい姿勢が取れるようになる
- ふくらはぎに適度な筋肉がつく
- ふくらはぎのシルエットが綺麗になる
- ヒールがすり減らない
このようにヒールを履くことによって、体型がキレイになり、精神的にも背筋がピンとし、気持ちもシャキッとします。
すると、なんとなく女性らしい立ち振る舞いをしたくなりませんか?
ハイヒールは、このような女性らしさを引き出す最高のアイテムなのです。